’痒い’というより’掻きたい’!?「掻く」のをやめてアトピーをきれいに治す方法。気づき編
今回は、なかなか治らないアトピー性皮膚炎の方の意識に潜む「掻きたい欲求」と「掻きグセ」の治し方を、アトピーについての新しい捉え方をもとに、何回かにわたって書いていきたいと思います。
痒みがなくても心に沸き起こる
「掻きたい欲求」に気が付こう
強いストレスが原因で、アトピー性皮膚炎が発症してしまったり、症状が悪化するという経験をお持ちの方は多いと思います。もともと、心とお肌の状態は、常にお互いに影響し合っているものだったりしますよね。
ところで、たとえ健康なお肌を持つ人でも、ストレスでイライラしたり、何かに頭を悩まされる時、思わず頭を掻きむしりたくなったり、実際に掻いてしまう、という衝動はよくあるものです。
ましてやアトピー性皮膚炎のように、実際に湿疹が出ている場合であれば、ストレスを受ける事で、この心の奥の
「掻きむしりたい内なる思い」が無意識に発動され、今現在の湿疹に痒みが出ている、いないにかかわらず、ついつい気になるところを触ってしまったり、カサカサしている部分の皮膚を掻いてしまうという事も大いにある事だと思います。
当然それによって、皮膚が傷つき、また新たなかゆみを引き起こして、肌の状態は悪くなり、余計にストレスを感じることになってしまいます。悪循環ですね。
いわゆる「掻きぐせ」というものが習慣化されて、なかなか克服できないという問題です。
「掻かない実践」だけで
お肌は日に日にきれいになる。
少し前になりますが、ある皮膚科の先生に、
「皮疹」というものは、皮膚を掻破(=掻くこと)さえなければ現れないというお話を聞きました。
特定の食品や環境によるアレルギーも関係するので、はじめは抗アレルギー剤などを併用することもカギになると思いますが、
アトピーのお肌は、もともと角質層のセラミドの分泌が少ないことで刺激に弱いことはあっても、清潔にして保湿等のケアを正しくしていれば、理由もなく皮疹が現れてくるわけではないということなのです。
要は、掻かなければきれいになれるんです!
この事実さえ知っていれば、
「掻かない」という決意にも、今までよりも自信とやる気が湧いてきませんか?
あなたがずっと悩まされてきたアトピー性皮膚炎とは、単純な「湿疹」を、ストレスやなんらかのきっかけで掻くことが習慣になり、その傷が治らないうちに次々と新しい傷を作って、繰り返してしまっているだけ。
自分で掻き壊し続けてしまった「ちょっとこじらせた擦過傷」とも言えます。
傷なのですから、もうそれ以上自分でいじめてはいけません。
とにかく、触らないことに尽きるのです!
湿疹の出ている部分の症状は、最初は薬を適正に使うことで大きな辛さを感じずに解決していくことができます。今まで掻き壊した傷は、清潔にして刺激を与えず、そのまま時が満ちれば、本来自然に修復されてきれいになっていきます。
あなたがしなければならないのは、
とにかく触らないこと、掻かないこと!
本来、弱いもの、傷ついているものには、
労わって、やさしくして、
フォローしたり、応援してあげるのが、愛ですよね。
デリケートで、傷ついていて、、痛い痛いと泣いているのに、
ちょっとストレスを感じたからといって、その傷ついたお肌につらく当たって、毎日毎日傷つけて、それを何十年と続けているなんて、ちょっと一人SMみたいな・・酷い話だと思いませんか?
でも、大丈夫です。
「掻くのをやめて、アトピーをやめる。」
その決意さえしたならば、もう治ったようなものです。少しずつ実践していきましょう。
まとめ
「掻かない実践」だけでお肌は日に日にきれいになります。「かゆみや湿疹のないきれいな状態」が健康な肌と定義するならば、あなたが「掻きぐせ」をやめることで、驚くほどめきめきと、健康できれいな肌の持ち主に生まれ変わっていけます。そのことをきちんと理解し、掻かないための具体的な心のケアと掻かない行動をこれから身に着けていきましょう!
次回は、
「掻かないこと」を実践するための具体的な方法の前編
「掻きむしりたい内なる自分」に向き合う心のケアについてお伝えします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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